保険見直し大公開。掛け捨て保険を切り捨てて、保険料も貯金に!?

生命保険のこと

医療保険は必要ないと思う、とここ1〜2年で急激に思うようになりました。

医療保険というのは、保障内容が主に入院と手術の保障。

会社やプランにもよりますが、若いうちに加入をすると保険料はさほど高くはありません。

しかし、結局若いうちに入院する確率ってそんなに高くないもの。

もし、3000円の保険料を30年間支払い続けるとして、総額108万円!

その30年の間に、108万円ほどの給付金をもらうなんてこと、たぶん、無理。

私『絶対に、元はとれないよね。それだったらさ、医療保険はかけないで、いざというときのために貯金してた方がいいんじゃない?』

と夫に相談してみました。

その時、夫が入っていた医療保険は、メットライフ生命の医療保険(入院日額1万円)で、保険料は掛け捨てで4197円でした。

しかし、夫は一言、

『医療保険は必要でしょ。無いと不安。』とばっさり。

保険を解約した途端、不幸にも入院したり、手術したり、という事が起こるかもしれない、

そういう不安がどうもあるようでした。気持ちはわかる。

そんなわけで、医療保険を解約は、一度見送ったのでした。

しかし、保険見直しの転機が訪れたのです。

思い切って、保険見直しの相談に

無料の保険相談

人生で2番目に高いと言われている買い物の保険料を安く出来ないだろうか?と真剣に思っていました。最初は、相談だけしようと思って、プロのファイナンシャルプランナーとの無料面談を予約してみました。

我が家の保険は、客観的にみてどうなのか、

プロならどういった提案をしてくるのか、一回聞いてみたかったんですね。

訪問というのは気が引けたので、近所のファミリーレストランでの面談予約。

平日に有給をとって、私ひとりで行きました。

相性が合わなさそうなら、適当に切り上げようと思いました。不要だと思えば断る勇気はありました。

約束時間のおそらく10分くらい前からお店の前でしゃきっと待っていた、スーツの男性は、いかにも営業マンらしい腰の低さでした。話しやすそうです。

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面談前の準備

保険の見直しに行く時には、事前に自分が加入している保険の保険証券だったり、1年に1回くらい届く、「契約内容がわかる書面」を持って行くといいです。持っていない場合は、保険会社に連絡をすれば、1週間くらいで送ってくれます。

相手はプロですから、そういった書類をみれば、大体の保障内容を理解してくれます。

我が家では、夫にかかる保険を主に見直したいと思っていました。事前にメールや電話などで連絡がとれるようであれば、具体的な希望を話しておいてもいいかもしれません。

こちらの準備はオッケイ。

さあさあ、保険屋さんはどんな話をしてくるのでしょう?

まずは、見直し前の我が家の保険状況

夫にかけていた保険

クリックすると大きくなります。

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実は見直し前の資料をほとんど捨ててしまったので、保障内容は記憶をたどって。

どれもガッチリと入っていたんですが、すべて掛け捨て。

教育資金用の終身保険は含まれていません。

関連記事

▶︎子供の将来の教育費を貯めるには、学資保険ではなくて終身保険という方法もある。

このプランにした根拠

死亡保障に関しては、賃貸で暮らしているため、夫がいなくなっても家賃を払い続けなければいけません。夫が死亡した場合の子供2人を育てる生活費が30万くらいかかるとして、遺族年金で15万円くらいもらえるとして、残りの15万円を保険で賄う、そして自分も働くからきっとなんとかなる、というような根拠の元での計算です。(当時の保険の担当者の提案によるもの)満期ぎりぎりに死亡しても、5年間は年金支払いが保障されます。

医療保険やがん保険は、もしもの時を思って、手厚く。

総額の保険料が月々13414円。37歳の時に契約をしました。

60歳まで払い続けたとして、総額370万2264円

60歳までに万が一、死亡した場合には、十分モトがとれます。・・・っていやいや!

死なれたら困ります!

保険に対してモトがとれるとか、

損した、とか得したとか、そんな事を考える事自体が本当は間違っています。

保険って、『相互扶助』の原則で成り立っています。お互いに何かあったら助け合おう、みたいな。

でも冷静になってみて・・・

60歳までに入院する人ってどれくらいの割合かな、

60歳までにがんにかかる人ってどれくらいかな、

60歳までに死んでしまう人ってどれくらいかな?

冷静に考えてみたとき、入院や、死亡するリスクよりも長生きするリスクの方がよっぽど高く感じたのです。

老後の方がよっぽど不安だわ!

完全にわたしの個人の感想です。妻である自分が今、フルタイムで働けている事もあるので、夫側に何かあったときに、民間の保険だけに頼らなくても、なんとかなる!という思いがあることも否めません。

保険で備えられるもの

いよいよ相談開始

ジョナサンのドリンクバーを頼み、営業マンもアイスティーを飲みながら、私もアイスコーヒーをのみながら、平日昼下がり、若干リラックスして相談できました。

営業マンは山田さん(仮名)といいました。

営業マンとしては、場所の選定として、広いテーブルがあるところ、を選んでいるようです。

山田さんにたいして、好印象だったのは、しっかりと枠組みから説明をしてくれるところでした。

保険で備えられるものは、主に以下の3つ。A4のコピー用紙に手書きで書きながら説明を始めました。

1・死(就業不能)

2・医(①入院 ②がん)

3・老後

ぐうたらさんの場合は、この3つの場合、保険で備えたいと思うものは何ですか?

と聞いてくれました。

私が備えたいと思ったのは、1番は老後!!! 2番は死亡。3番が医療でした。

一番、下位の医療についての備え方を、田中さんはこのように言っていました。

【医療保険で重視するもの】

1・一生涯の保障

2・保険料が一定。(定期だと更新で保険料負担が上がる。)

3・3大疾病に備えられる。3大疾病とは、がん・心臓・脳の病気。この3大疾病による入院が、全入院の50%を占め、そのうちさらに、がんは30%、心臓が10%、脳が10%の割合とのこと。

今は、国の医療費削減の為か入院日数が減っているのは確か。よく言われてますよね。

だけれども、心筋梗塞や、脳卒中での入院になるとかなり長引くケースが多い。だから、入院限度日数が60日のような保険でも、三大疾病は入院日数、無制限というプランにできるといい。

【がん保険で重視するもの】

1・どんながんでも大丈夫(早期発見でも、上皮内新生物でも)

2・何度でももらえる

上皮内新生物とは

『上皮内新生物』っていうのは、保険会社によっては、『悪性がん』と切り分けられて考えられていて、がん保険に入っていても、給付対象にならない場合があります。

上皮内かどうかはお医者さんが診断するので、もしも「がんです。」と言われたときに、自分で、上皮内新生物かどうかを判断するってことはないと思います。

それでも、上皮内新生物ってなんなの?と思う方に、すごく大雑把な説明をすると、がん細胞が皮膚の下にとどまっていて、基底膜をこえていない初期状態のがん。その時点でちゃんと適切な治療をすれば、転移の心配なく、再発もせず、完治すると言われています。(正確には違うかもしれません、私もニュアンスで理解しています。)

がん治療について

がんの場合だと平均19,5日の入院、その後、抗がん剤や放射線治療、ホルモン治療、免疫療法、などなど、通院で治療を行い、通算で3年くらい治療をするのが平均だそう。

そういったデータを元に説明、どこ情報なのかわかりませんが、具体的な数字を示してくれた方が、営業さんへの信頼は高まりますね。営業って仕事は知識の量で説得力が増す気がします。

ここで、山田さんの我が家の医療保険とがん保険に対しての診断と提案は、

・入院給付金が重複している部分を医療保険に一本化。

・三大疾病の入院については限度日数は、無制限に。

・がん保険は一時金のみにして、一時金で治療費や収入減をまかなう。

・しかし、使わなかった保険料はほぼ全額戻ってくる。

 

ふんふん。。。確かに、医療保険とがん保険両方から入院給付金が出れば、倍もらえるので、手厚いけれども、手厚い保障を求めるってことは、それだけ保険料が高くなります。

手厚い保障を求めるのは、キリがなく、高い保険料になってしまうのは、分不相応なことだと感じていました。(そりゃその分、高給取りってんならまだしも)

だから、保障は最低限でいい。

むしろ、保障はなくてもいい、とまで思っていた私。それが、山田さんの最後の言葉、

『使わなかった保険料は戻ってくる』に食いついてしまいました。

提案してくれたその保険とは。

東京海上日動あんしん生命の医療保険『メディカルKit R』とがん保険『がん診断保険R』でした。

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どんな保険かと言いますと、保険料が70歳の時に全額戻ってくる保険です。(65歳で戻るプランもあります。)

最近の医療保険やがん保険は掛け捨てが当たり前だと思っていた自分にはこの出会いは衝撃的でした。

だって、がんになるかもしれないし、ならないかもしれない。

入院や手術をするかもしれないし、しないかもしれない。

未来の事はわからないから安心の為にある程度は備えてたいけど、保険料もたくさんは払いたくない、そんな身勝手な自分たちにぴったりの保険なのではないか、と思ったのです。

例えば、41歳である夫のがん保険のプランは、

がんと診断された時に200万円受け取れるシンプルなプラン。

入院も通院の保障もこのプランには、ついていません。わかりやすいですね。

保険料は月々9506円。

これを、もし一度もがんにならずに、70歳まで生きることができたら、支払った保険料の全額が、健康還付給付金として戻ってきます。

その額、330万8088円。

そんなに〜!?

もし、がんになって、200万円を受け取った場合には、200万円を差し引いた130万8088円が『健康還付給付金』として戻ってきます。

保険料ではなく、強制貯金と考えてみる。

だけど、もし途中で解約したり、70歳の満期を迎える前に死んでしまったら?

その時に受け取れるのは、解約払戻金で、払った金額のおおよそ4割程度みたいです。

見積書類によると、5年後の解約払戻金は、22万4070円。

10年後の解約払戻金は44万7000円。

万が一、解約をするときにも、大きく元本割れするとしても、払戻金があるだけマシかと思います。

健康還付金をもらった後については、掛け捨てで、継続できます。

なるほど〜。

70歳から、掛け捨てで80歳くらいまで生きるとして、10年間支払った場合の保険料は、114万720円。

100万円に減額したら、57万360円。

そこだけをみて考えると、保障内容と保険料のバランスからみてかなり割高だけど、

先の事はわからない。そもそも、20年前に入ったがん保険持っている人どうですか?

保障内容古いから見直したほうがいいかも、って思いませんか?

だから、このがん保険を70歳まで持ち続けたとして、70歳以降の保障については、先の事過ぎて、今、真剣に考えてもわからない様な気がします。その時は、すっぱり解約して、医療費は、公的な保障と貯金でなんとかできるような、家計でありたい、という気持ちもあります。

保険料が、全額戻ってくる、って保険会社にメリットあるの?

って思いましたけど、十分儲かるような気がします。だって、個人年金保険だって、普通は元本割れせずに、払った金額よりもたくさんの年金がもらえる、それは時間をかけて保険会社が預かった保険料を運用しているからです。

それと同じ事で、70歳まで継続してくれれば、充分に保険料を全額戻す事はできることなんだと思います。途中解約は半分以下しか戻ってこないし、給付金を払ったら、その分は減るわけだし。

しかしながら、昨今マイナス金利の影響で、保険会社の運用も厳しくなってきて、個人年金や率のいい学資保険が販売停止になっていると聞いています。

だから、この商品もなくなるかな?と思いましたがまだホームページをみると販売していましたね。

この保険の加入を決めたときは、まだまだ貯金に自信がなかったのもあり、保険料として引かれている間に貯まっていくっていうのが魅力に思えました。それでいて、保険に入っている安心感も持てる。

我が家にとってのドンピシャな保険だと思ったので、夫にも後から相談して、思い切って乗り換えたのです。私自身は、母が国内生保の外交員って事もあり、結構保険は入れてくれてるんですが、いつまで継続なるかもわからないので、がん保険と医療保険を、老後への貯金と思って加入しました。

見直し後の夫の保険がこちら。

クリックすると大きくなります。

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死亡保険は、もうちょっと少なくても何とかなる!と思い切って、減額。夫が60歳の時に末の子が22歳頃。教育費が大変なのは、この頃までだといいなあ、という希望です。あとは保険だけに頼らずに、万が一の時の備えを作ろう!という事にシフトチェンジ。

そして、健康還付給付金がもらえる東京海上日動あんしん生命の保険は、老後への貯蓄。

夫には、何が何でも70歳(の後に迎える契約応答日)までは何が何でも生きてね!そしてできれば、がんにならないでね!と言っています。まあ、こればかりは誰でもわかりませんけど。

がん保険と一緒に入った医療保険の『メディカルkit R』では、70歳の時に、もし入院や手術などなければ、299万9760円が戻ります。3大疾病(がん・心臓・脳)での入院に関しては日数無制限の特約保険料560円、がん通院特約保険料(退院後の通院のみ)170円と、先進医療特約保険料114円の部分は掛け捨てです。

70歳まで、継続できて、給付金ももらわずに生存していれば、合計630万7848円。生きるか死ぬかの賭けみたいに思ってますけど、男性の平均寿命が80歳くらいなので、生きる確率の方が高いかと!

妻もついでに加入しちゃいました。

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夫と同じ内容で、医療保険は気持ち程度の日額5千円。私が70歳の時に戻る健康還付給付金は、がんと医療の総額で、434万7千円です。

私も70歳までは元気に生き抜くつもりです。

実は、山田さん、初対面という事もあり、他にも終身保険(貯蓄目的の)や所得保障保険などの提案もしてくれましたが、心に響かず・・・。上記保険だけが妙に気に入ってしまった次第です。

まとめ

保険の見直しは、プロに相談。

決して、加入を無理にすすめてくる事はありません。

また、もしいいな、と思ってもその場では契約せずに、『前向きに検討する』として解散した方がいいと思います。あまりせかしたり、焦らすような人は、プロっぽくないですね。

山田さんは、全然しつこくなかったし、メールでもやり取りできたので、後からも聞きたいことを気軽に聞けました。

うちでは、一度プランを持ちかえり、夫と相談して加入を決め、後日訪問してもらって、契約しました。小さな子供がいると、店鋪型での契約は、なかなか落ち着かないものです。

だから、担当者と近くのお店や訪問でじっくり相談できるのは本当にオススメです。

加入できる保険会社も多数扱っているので、例えば、医療保険はアフラックで、がん保険はオリックスなど、気に入ったプランを見つけて組み合わせて自分だけのプランを作ってもらう事もできます。

どんな保険が必要なのかは、その家庭状況によって違います。納得いくプランを見つけられるといいですね。
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