卒園式、保護者代表挨拶を頼まれたら?

子育て

年が明けた後のイベントと言えば、節分、インフルエンザ流行、バレンタインデーなどですね。

去年の今頃は、長男そーさんの、小学校入学を控えていました。

いわゆる小1の壁がどれくらいのものなのか、学童へは無事に入れるのか。

先の不安はあれど、次男こてつと、そーさんと3人で自転車に乗って保育園に通うのもあとちょっとだわ・・・と冷たい風を感じながら感慨深くもありました。

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保護者会の務め

我が保育園では、在園中に一度は、役員を務める、役員をしなかった場合は、自動的に卒業対策委員をする、というルールでした。

正直、ずっと役員やら何やらめんどくさい、保育園に通わせるママたちは皆仕事で忙しいのに、なんで役員なんてものがあるの、、、。と思っていました。

でも、卒業対策委員になってしまって、卒業のその時まで忙しい(考える事がある)のは嫌だな、と思い、役員に立候補して、次男分と長男分、2年連続で役員をしました。恐らく、幼稚園に比べて保護者の負担は全然少ない方だとは思いますが、役員だった2年間はお祭りの責任者のような事もしていたので、結構忙しかったです。

でも終わってみれば、役員をしたことによっていいこともたくさんありました。

保育園の先生とも関わりが増えて、園の事がよくわかったし、学年を超えて顔なじみのママさんが増えて楽しい、という事です。更に、自分が初めてその立場になってみて、役員さんたちの苦労もわかりました。

そんなこんなで一通り、行事も終わり、お正月が明けてからは来年への引き継ぎくらいで、ほとんど役員の仕事もなくのんびり過ごしていたのですが、ある日突然、言われました。

「卒園式の保護者代表挨拶をお願いしたい!」

もちろん断る

あんまり前に出るタイプではないので、断りました。

他に適任はたくさんいたと思うのだけど、皆こぞって断っているみたいで。

1学年20人ちょっとしかいないし、ほとんど知っているママさんばかりだけど、前へ前へ出ようとするタイプの人は確かにいないので、だろうな、という感じでした。

2回目にお願いされた時には、もう諦めの境地で「ほ、他にどうしてもいなかったらやるわ・・・。」と。

そう答えた時点で、他の人が出てくるはずありません。引き受けたも同然。

でも、卒業対策委員のママさんたちも、スピーチの人を探すのに苦労している様子がわかる・・・。

こういう時どうせだったら「ありがとう!私なんかでよければやりますよ。」とさらっと言えるようなかっこいい大人になりたい〜。

挨拶文を考える

引き受けたからには仕方ありません。

なんて挨拶しよう。。。

と思ってあっという間に今週末はもう卒園式という時期。(頭にあっただけで実は全然考えてなかった)

切羽詰まってから、やり始める性格は、なかなか変わらない。

切羽詰まりながら、スピーチの基本を学ぶために、インターネットでぐぐる日々。。。

色んな例文を参考にしながら、結局は、自分の言葉で、自分が思った事を伝えた方がいい、と思い、iPhoneのメモ帳に打ち込んで行きました。

結構、好評だったので・・・

練習はして臨んだものの、いざ壇上にたつと何かがこみ上げてきて、自分では絶対に泣きは入らないと思いつつも涙ながらのスピーチとなってしまいました。

式が終わってから、労いの言葉をたくさんいただきました。

スピーチ、やってみて良かった!

夫が撮影した動画は恥ずかしくて未だに観れていませんが、文章だけは一生懸命考えたので、自分の記録の為にブログに置いていきます。

誰か、私みたいに、突然の声がかかり、困った人の役に立てますようにと。

卒園式、保護者代表スピーチ全文

本日は、卒園児保護者を代表しご挨拶申し上げます。
ぐうたら そーさんの母です。

○○組のみなさん、本日は卒園おめでとうございます。

○○先生(担任)や、園長先生はじめ、たくさんの先生方に見守られ、
今日無事にこの日を迎えることができました。

このような立派な卒園式を用意していただき、
本当にありがとうございました。
うちのそーさんは、1歳になってすぐ、1歳児組から○○保育園に通い始めました。4月1日の入園のお祝い会でさえ、5年も前のことなのに、昨日の事の様に思い出します。

朝、預ける時は泣かないのに、夜迎えに行くと私の顔を見た途端、泣き出して駆け寄ってきました。
小さい時から1日の長い時間を親と離れて、保育園で過ごしてきました。

子供たちもいっぱい頑張ってたし、
保護者も仕事と子育ての両立で、頑張ってきたと思います。

私は初めての育児で、本当だったらもっと悩んだりしんどい事があったのかもしれませんが、保育園で過ごせたおかげで、子供も毎日たくさんの先生や同年代のお友達に触れあい、私も行き詰まる事もなく、いつのまにか駆け足でここまできました。

ひとりで子育てをしているんじゃない、という安心感が保育園にはありました。
2歳児、3歳児、4歳児とステップを上がるたびにどんどんできることが増えてきました。

5歳児組という最年長クラスになって更に飛躍しました。

運動会での荒馬や、お楽しみ会での、まんじゅうこわいの劇や、太鼓など、
子供たちひとりひとりがそれぞれの役割を感じて、お友達と協力して完成させたのだと思います。子供たちの秘めた力にとても感動しました。

これから1年生になる子供たちは、たくさんの出会いがあって、また成長するんだと思います。楽しみでもあり、寂しくもあります。
保育園での楽しかった思い出と、頑張ってやり遂げた経験が、
これからの小学校生活のもとになると思います。
先生方、本当にありがとうございました。
最後になりますが、本日ご参列すべての皆様の今後のご活躍、ご健勝をお祈りし、私からのご挨拶とさせていただきます。
2016年3月○日 保護者代表 ぐうたら たまよ

※○歳時→実際のクラスの名前で言いました。

最後の一文だけ、例文をそのまま引用して読んだら、ちょっと変でした。ご健勝とか普段使わない言葉は言わなきゃよかった、と後から思いました。

最後になりますが、今日ここにいる皆さん、今後ともよろしくお願いいたします!

で良かったかなと。

iPhoneのメモ帳に打った文章をそのまま印刷して、カンペにしました。なかなか大きな文字で読みやすかったです。

ゆっくりと。大きな声で。

前を向いて、スピーチしました。

苦手な事でも、やってみると見える世界や達成感がある。そんなことを感じた卒園でした。

(子どもじゃなくて、私のことかい!)

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