このたび、3人目を妊娠出産することができました。2019年3月初旬に妊娠がわかり、10月に予定帝王切開で女児を出産。
妊娠・出産に関してどれくらいお金を支払ったり、また手当金などをもらったか記録の為、まとめています。
私は、派遣社員として、某金融のコールセンターでオペレーターの仕事に就いてました。
現在、育児休業中。「正社員ではなく派遣なのに、育休取れるの?」なんて聞かれることも未だにありますが、なんの障害も無く取得しています。女性が多く、育休制度利用者も多い職場なので、その辺はありがたい限り。
派遣先(金融の会社)では無く、派遣元(派遣会社)に雇われています。
私は前回までも2回帝王切開で出産しています。今回も予定帝王切開での出産、実際にどれくらいの費用がかかり、どれくらいの手当がもらえたのか、今までの収入を元に記録します。
また、予定帝王切開だと40週での出産では無く、38週くらいの出産が多いようで、いつ産休に入れたのかも個人的な経験で残しておきます。
流れだけ知りたい人は最後の妊娠・出産にかかった費用・手当金を時系列でまとめに飛んでくださいね。
産休前までの働き方と収入・妊婦健診の通院費用
妊娠前の私の就業状況
2014年5月入社で、派遣登録。(5年ほど勤務)
自宅から自転車で30分弱の職場に、月曜〜金曜、9時から17時のフルタイム勤務。コールセンター業務なので、営業時間を超えての残業はほとんどなし。ただし、18時まで繋がる電話番号もあるため、週に1、2回、18時までの残業がある。土曜出勤が月1〜2回。時給が、1600円程度。
比較的、恵まれた環境でした。しかし、長男が小学校3年生に上がるタイミングで学童に入れず、妊娠前は勤務時間を短くしてもらって働いていました。そのため、お給料が2018年度のお給料はかなり少なくなりました。フルタイムに戻したのは、妊娠がわかってすぐの2019年3月からです。
2019年、妊娠判明から妊娠中の妊婦健診費用など
さて、妊娠してからどれくらい病院などでお金がかかったかの記録です。
これもありがたいことに、私はつわりもほとんど無く、妊娠による体調不良などで仕事を休んだりする必要がほとんどありませんでした。
食べ過ぎでの体重増加を注意される程度で、それ以外は結果的に最後まで順調と健診のたびに言われていました。もし、切迫早産とか、子宮頸管が短くなってるとか、トラブルがあれば仕事や通院などの状況も変わってきたのかな、と思います。
妊娠8ヶ月くらいでは、やたら背中が痛い、などの症状はあり、その辺はちょっとキツかったです。そういえば、あまりの痛さに、早退したこともありました。
妊婦健診費と産院への通院費
3月初旬 初診 7640円(妊娠初診料5640円、超音波2000円)
3月(8週) 3240円(超音波3240円)
母子手帳取得
4月(11週) 8910円(妊婦健診7000円、初期検査14000円、細胞診検査2160円)助成:14250円
5月(16週) 1930円(妊婦健診7000円)助成:5070円
6月(19週) 4430円(妊婦健診7000円、風邪の受診・3割負担2500円)助成:5070円
性別ここで女の子っぽいと初めて言われる。
6月(22週) 2240円(妊婦健診7000円、便秘の薬・3割負担310円)助成:5070円
7月(26週) 6630円(妊婦健診7000円、中期検査10000円)助成:10370円
8月(28週) 2930円(妊婦健診7000円、妊婦内科指導1000円)助成:5070円
8月(30週) 1930円(妊婦健診7000円)助成:5070円
9月(33週) 1930円(妊婦健診7000円)助成:5070円
9月(35週) 9910円(妊婦健診、GBS検査、中期検査、投薬など14980円)助成:5070円
10月(36週) 2070円(妊婦健診7140円)助成:5070円 ※出産前最後の健診
消費税の増税により妊婦健診代が変更となる。
出産までの通院費まとめ
12回の通院で、自己支払額53,790円、妊婦健診の助成額65,180円。
病院によってもだいぶ違うのだと思います。私の通っていた病院は、妊婦健診の金額がちょっと高めだったかもしれません。毎回の妊婦健診で、基本的に自己負担が0円、という病院も少なくないそうです。でも私の通っている病院は駅からも職場からも近くて便利なんですよね。1人目、2人目と同じ病院で出産しています。担当のお医者さんも同じ先生。里帰り出産はしたことありません。
出産費用
予定帝王切開のため、入院は長め。予定通りにいけば10日間の入院予定です。
予定通りことは進み、手術前日の10月10日入院し、10月19日に退院。
入院、出産による病院への支払い合計:430,070円でした。(直接支払制度を利用していません)
さらに、事前に50万円のお金を病院に預けていたので、実際の支払は、69,930円の返金でした。
帝王切開なのに、安かった。これには色々と割引もきいているのです。
高額療養費制度
帝王切開の場合は、公的保険の健康保険制度が利用できるため、かかる医療費が自己負担30%になります。
手術関係以外の、自己負担100%の部分もありますが、健康保険制度が利用されている分は、高額療養費制度という制度があり、私の場合1ヶ月の支払い金額が57,600円までとなります。(所得などによって異なります。)
医療費が高額になることが事前にわかっていたので、早い段階で会社などに申請をして、「限度額適用認定証」というのを発行してもらうと、実際の会計時に高額療養制度が適用された金額となります。この限定証がないと、会計では3割全て支払って、後から健康保険会社に払い戻しを受ける手続きをする必要があるので、少々面倒です。
妊娠中に、健康保険会社に依頼して作成をしてもらいました。
限定証は作成から1年間ほど有効なので、早めに発行してもらっておくと安心です。帝王切開の予定がない場合でも、突然、帝王切開になる場合があるので、発行してもらっていてもいいかもしれません。
領収書を見ると、保険分の医療費が627,760円、3割負担だと188,328円となるところが、窓口の支払いで57600円まで下げられるので、かなり助かります。
ちなみに1ヶ月間というのは1日〜月末までのことなので、これがもし、月をまたぐ入院になると、自己負担も変わってきます。出産がいつになるかなんて調整は難しいのですが、できれば、出産の入退院は月またぎをせずに終わらせたい、というのは2人目出産あたりから意識していました。
病院独自の割引制度
リピート割引
今回は、これが大きかったです。同じ病院で、2人目以降と出産をするとその人数により割引がありました。
2人目だと3万円引き、3人目だと6万円引き、4人目だと10万円引き!この割引は大きい。うちはこの病院で3回目の出産だったので、6万円の割引を受けることができました。
直接支払制度を利用しない割引
出産育児一時金は、42万円。出産育児一時金直接支払制度を利用すると窓口の支払から42万円が引かれ当日の負担が少なくなります。
私が出産した病院では、この制度を利用せずに、出産前日までに40万円の事前振込をした場合、後の会計で12,000円の割引がされます。
(直接支払制度は、病院に入ってくるお金が遅れることで、経営に支障が出る心配があるみたいで・・・)
兄弟割引と、直接支払制度を利用しなかったことで、合計72,000円の割引がききました。これは、大きい割引だなあ、と思います。
帝王切開による出産の実際の領収書
この領収書では、病院の購買で購入したリペアニプルや、産休手当金に提出するための医師の証明欄の文書作成料1060円も含まれています。
健康保険組合から、高額療養費・療養費付加金給付が支払われた
自分が加入している健康保険組合について情報が少ないため、知らなかったのですが、出産してから約3ヶ月後に27,600円、振込がありました。
健康保険組合によって、この額は違うようですが、私の場合、健康保険で支払う医療費は、自己負担3万円まで、差額が返金という意味のようです。
振り込まれるまで全く知らなかったので、ありがたかった。
予定帝王切開の場合、いつから産前休暇に入ればいいか
今回の妊娠出産では、出産育児一時金・出産手当金・育児給付金がもらえる状況でした。
気になったのが、出産手当金でいくらもらえそうか・・・でした。切実。
(ちなみに、2人目の時の出産手当金をどれくらいの金額もらっていたかも、記憶になし・・・)
出産手当金は出産日(出産が予定日より後になった場合は、出産予定日)以前42日(多胎妊娠の場合は98日)から出産日の翌日以降56日までの範囲内で、会社を休み給与の支払いがなかった期間を対象としてお支払いします。
一般的に、産前休暇は、出産予定日の6週間前(双子以上の場合は14週間前)からです。妊娠9ヶ月2週間の時期。
妊娠がわかって、制度について色々と調べている頃、とにかく1日でも早く休みに入りたいと思っていました。
しかし有給もよく使っていたので5日ほどしか残っていませんでした。
ここで、社会保険素人の私の頭の中には、いろんな思いが駆け巡ります。
実際の出産予定日は、10月27日、これだと産休は、9月16日から。だけど予定帝王切開なので、手術日はギリギリにならないとわからないけど、37週や38週頃の出産となり、実際にもらえる出産手当金が、産前42日分ではなく、30日分くらいとなってしまう。
でも出産日が前倒しと決まっているのだから、その分早く産休に入ってもいいのではないか?と思いました。
これについて、調べても調べても、私が欲しいと思う回答が見当たらなかった。
・自然分娩でも早く生まれれば、その分手当金は少なくなるから、条件は同じ。→それはそうかもしれないが、確実に早くなることがわかっているのに、解せない。
・医者によっては、帝王切開の早い出産予定日で診断書等を書いてくれる。→担当医に確認したら不可でした。
・会社によっては、帝王切開の早い出産予定日で産休の手続きをしてくれる。→会社の事務に確認したら、不可でした。これは本当、会社によって違うから分かれ道。
労働基準法の文章を読んだり、ママ用の掲示板でも、似たような質問回答はたくさん見たけど100%大丈夫、という明確な答えが見つからず、長らくモンモンとしていました。
私は、産前42日間、産後56日間の日数→98日分の出産手当金が欲しいと思ってました。(予定日超過すれば日数は増えるけど、さすがにあり得ないので。)
調べて調べて、ようやく一つの答えがわかりました。
(参考):育児休業の手当とその期間は!?産休から育休までのまとめ(MoneyForwardクラウド)
参考にしたWebページに、こう書いてありました。
出産手当金(産休中=産前42日、産後56日までの間)
健康保険の被保険者が出産のため会社を休み、その間に給与の支払いを受けなかった場合は健康保険から手当金が支給されます。
産休扱いかどうかはともかく、会社を休んで給与の支払いを受けなければ、出産手当金の日数として含まれる。
ということです。
はっきりとそう書いてあるサイトは見つからなかったのですが、とにもかくにも、休んでしまえばいい。
それだけのことだったのです。いや、よくみたら、出産手当金とは、の説明にも同じこと書いてある。産前6週間前からしか普通休めないんだろう、という思い込みがあったせいで、なかなか理解できなかったんだろうな、と思います。
妊娠による体調管理のため欠勤したい、という要求がすんなり通る職場だったのでそこからは計画を立てるのがあっという間でした。その辺は、職場環境によってもだいぶ違いますよね。
手術日も、きっとこの日くらいになる、というのを推定で決めておきました。(結果、その通りに)
結局、産休の申請は、元々の出産予定日10月27日に合わせて9月16日からで申請はして、産前42日間に足りない分は、欠勤を申請。
欠勤に入るまでの数日を有給を当てました。
有給がたくさん残っていればもっと早くお休みできたのですが、こればかりはしょうがないです。
そして、働かなさすぎるのも、家計が困ってしまいます。
結論:いつから産休に入ればいいか
早く休めるなら、休んでしまった方が良い。有給も残っていれば、その前に使ってしまえばいい。(でも、すぐに復帰予定の方など、有給をすぐに使わずに残しておくという人も同僚にいました。)
妊娠・出産にかかった費用・手当金を時系列でまとめ
- 2019年3月妊娠判明
職場の担当者に、早めに報告。
通院2回(10,880円)
8週で母子手帳取得。 - 2019年4月通院1回(8,910円)
- 2019年5月通院1回(1,930円)
- 2019年6月通院2回(8,910円)
産院に分娩予約金10万円の支払い。
4人家族での最後の旅行。目的地は三重県。伊勢神宮で安産祈願。奮発してアワビなども食べた。 - 2019年7月通院1回(6,630円)
- 2019年8月通院2回(4,860円)
高額療養費制度の限定証を受け取る。
8月の最終週ころ最終出勤。この時31週になったばかり。
有給はその後5日くらい、そして9月15日までは欠勤(もちろん無給)、9月16日から産休という申請。 - 2019年9月通院2回(11,840円) 9月最初の妊婦健診で、手術日が決まった。
産院に40万円を先払い。 - 2019年10月通院1回(8,910円)
36週のこの時点で特に子宮口が開いていたり、陣痛を感じたりすることはなかった。
- 10月10日入院スタート
予定通り10月10日に入院、義理の母に手伝ってもらう。
- 10月11日出産
入院中に、出産手当金申請書の医師記入欄をお願いする。出産手当金が早く欲しかったので、産前と産後を分割請求しようとしたが、医師証明欄を記入してもらうのが1枚につき1,060円の文書代がかかると知ってやめた。貯金切り崩して生活しよう。
もし、医療保険に加入していたら、手続きを進める。(私は3年くらい前に見直ししてしまい、帝王切開は不担保だったので手続きせず。) - 10月19日退院
10月19日に退院。請求金額430,070円だったので、先払いした50万円との差額69,930円の返金を受ける。
- 10月21日出生届提出
- 10月23日2週間健診
健康保険証がまだできておらず、自費で7,160円払うがあとで全額戻ってきた。
- 生後2週間桶谷母乳相談室の母乳外来に行く。
初診5,770円(哺乳瓶の乳首購入含む)、1週間後2度目の桶谷。再診3,500円。
コープ共済に加入した。月1000円コース。
- 11月5日出産育児一時金請求書、出産手当金請求書、育児休業に関する請求書の書類をまとめて投函。
- 11月8日出産育児一時金請求書に不備書類があった為、追加で書類を揃えて投函。
- 11月11日1ヶ月健診
私5,260円、娘5,870円。(この2つは自費)他にも、おむつかぶれなどの受診も同時にして、やはりまだ健康保険証が発行されておらず、7,160円払う。あとで7,160円は返金される。
- 2019年12月
出産一時金42万円振込あり。(生後2ヶ月ほど)
給与11,490円(年末調整で調整された所得税が戻ってきた。)
出産手当金の計算について、勘違いしていた為、こちらの記事にまとめています。